こんにちは、行政書士法人テンポートです😊
「開業融資」「創業融資」「事業拡大資金」を検討する際に、
日本政策金融公庫(公庫)だけではカバーしきれない
金融機関(銀行・保証協会)の協調融資を組み合わせる
という選択肢がとても重要になっています。
これを 協調融資(コンビネーション融資) と呼び、
2026年現在でも多くの事業者・起業家から相談が増えています。
本記事では、協調融資の仕組み・各制度の特徴・審査で見られるポイントと注意点を、わかりやすく解説します!
1. 協調融資とは?
協調融資とは、2つ以上の金融機関・制度を組み合わせて資金調達する方法です。
たとえば…
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公庫の創業融資 × 銀行融資(保証協会付き)
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銀行融資 × 自治体の制度融資
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公庫 × 地方銀行 × 制度融資
など、複数の制度を組み合わせて、
必要資金を最適な条件で調達する戦略になります。
協調融資の目的は主に
✔ 1社だけでは調達額が足りない
✔ 条件(返済・金利)を最適化したい
✔ 信用力を高めて審査通過率を上げたい
というニーズにあります。
2. 公庫融資と金融機関融資の違い(基本)
① 日本政策金融公庫(公庫)
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国が100%出資する金融機関
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創業期・中小・小規模向けの融資が得意
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担保・保証人不要の枠がある
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審査基準は事業計画・返済能力中心
メリット
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担保・保証人なしでも相談しやすい
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審査が比較的合理的
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創業直後でも利用しやすい
デメリット
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融資上限が相対的に低い(業種・用途による)
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属性次第では条件が硬い(収益計画・事業計画の精度必須)
② 銀行・信用保証協会(制度融資)
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信用保証協会付きで銀行融資を受けるのが一般的
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制度融資は自治体の制度をベースに低金利で導入可能
メリット
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調達可能額が大きい
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長期融資・据置期間など幅広い条件設計
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事業規模に応じた資金計画に強い
デメリット
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担保・保証人の有無が結果に影響
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書類量と審査項目が多い場合がある
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創業直後は不利な場合も
3. 2026年の協調融資でよくあるパターン
パターン①:公庫+銀行(保証協会付き)
もっとも一般的な協調融資。
公庫分:創業時の設備・運転資金
銀行分:長期借入・固定資産の導入
というように、役割分担がはっきりします。
👉 公庫が「初期段階の信用力」を作り、
銀行が「その信用力+担保・補完」で大きい枠を出す…
という設計が実務では定番です。
パターン②:公庫+自治体制度融資
自治体が信用保証料の補助を出す場合。
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信用保証料の軽減
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低金利設定
などで総利息負担を抑える効果が期待できます。
パターン③:銀行+制度融資(自治体)
公庫を使わず、金融機関と自治体を組み合わせる手法。
創業後に実績が出ている場合は特に有効です。
4. 協調融資のメリット(戦略的な使い方)
◉ 調達額の拡大
1社だけでは融資額が足りない場合、組み合わせることで必要資金に到達できます。
◉ 金利・返済条件の最適化
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公庫:比較的低金利・固定
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銀行:金利は変動もあるが長期設計が可能
双方の特性を生かせます。
◉ 信用格付けの強化
公庫の実績+銀行の審査通過で、経営者としての信用力が向上します。
5. 審査で見られるポイント(公庫×銀行)
① 事業計画書の整合性
事業計画書は両方で共通して見られますが、
収益予測・資金繰り・返済計画の一貫性が最重要です。
注意:数字だけでなく根拠(市場調査・エビデンス)が必要。
② 自己資金の合理性
直前に入金された大口資金は審査官・融資担当者の印象を悪化させます。
👉 対策:
通帳履歴で「いつ・どうやって集めたか」を説明可能に。
③ 経営者の信用力
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税金・社会保険の履行
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経歴・実績
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返済の確実性
これらが重要です。
④ 担保・保証の設計
銀行融資では担保・保証のありなしが条件に関わります。
👉 公庫:担保不要の場合あり
👉 銀行:保証協会付きでカバー可能
この住み分け設計が協調融資の肝です。
6. よくある失敗・注意点(協調融資)
❌ 計画書に一貫性がない
公庫用と銀行用がバラバラだと審査担当者は不信感を持ちます。
対策:1つの「収支計画+返済計画」で両方評価されるように統一。
❌ 「ただ借りるだけ」の目的しかない
協調融資は戦略です。目的が曖昧だと不採択・減額の可能性が高くなります。
👉 対策:
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何にいくら使うか明確
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優先順位と費用対効果を説明
❌ 返済設計が甘い
複数借入が存在すると返済の重複で資金繰りが苦しくなるパターン。
👉 対策:
CF(キャッシュフロー)ベースで返済シミュレーション
7. 実務Tips(2026年版)
◉ 事前相談は必ず行う
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公庫の創業融資相談
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取引銀行の創業融資担当
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制度融資の自治体窓口
各機関の評価ポイントを先に知ることが成功のカギです。
◉ 事業計画書は「テンプレ+カスタム」
型通りのテンプレだけでは不十分。
根拠に基づく数字で説得力を出す。
8. 協調融資のよくある質問(FAQ)
Q1. 公庫と銀行、どちらから申請すべきですか?
→ 公庫は創業・早期段階で強く、銀行は事業実績や担保を見て判断されます。両方相談が理想です。
Q2. 制度融資は本当に低金利ですか?
→ 自治体によっては信用保証料の補助があり、総負担が下がる場合があります。
9. まとめ
協調融資は、資金調達における**“最強のハイブリッド戦略”**です。
2026年の今も、中小企業・小規模事業者の資金ニーズに応える有力な手段として注目されています。
そして何より、
1社で無理に借りるより、複数の制度を合理的に組み合わせる
ことが審査通過率と資金効率の両方で勝つポイントです😏