はじめに
「1店舗目はうまくいった。次は2店舗目を出したい。」
飲食業ではよくある成長ステージですが――
実は、2店舗目の融資は1店舗目より“審査がシビア”になります。
なぜなら、金融機関はこう考えるからです。
「その成功は再現性があるのか?」
この記事では、
✔ 日本政策金融公庫
✔ 信用保証協会付き制度融資
を活用して2店舗目資金を確実に通すための注意点を、行政書士法人テンポートが専門的に解説します。
なぜ2店舗目の融資は難しくなるのか?
結論から言うと、
1店舗目は「創業支援」、
2店舗目は「経営力の審査」になるからです。
1店舗目の審査基準
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創業動機
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自己資金
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経験年数
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事業計画の妥当性
2店舗目の審査基準
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既存店舗の収益力
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借入残高とのバランス
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再現性
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管理体制(人材・オペレーション)
つまり、数字と組織力が問われます。
公庫融資で押さえるべきポイント
① 既存店舗の「利益体質」が最重要
公庫は以下を見ます。
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営業利益は出ているか
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減価償却前利益(EBITDA)は十分か
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借入返済余力はあるか
特に重要なのは
「今の利益で、今の借入を返しながら、さらに増やせるか?」
という視点です。
✔ 対策
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月次試算表を整理
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原価率・人件費率の改善
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無駄な役員貸付の整理
数字が汚いと、それだけで減点です。
② 借入残高とDSCRの確認
金融機関は「返済比率」を見ます。
DSCR(元利返済倍率)
= キャッシュフロー ÷ 年間返済額
目安は 1.5以上。
ここが1.2以下だと、かなり厳しい。
👉 2店舗目の計画前に必ず試算が必要です。
③ 「なぜ2店舗目なのか?」を論理で説明できるか
よくあるNG理由:
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「物件が空いたから」
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「勢いで」
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「なんとなく拡大」
金融機関は勢いより再現性を見ます。
説明すべきポイント
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商圏分析
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ターゲットの違い
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1店舗目とのシナジー
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人材確保計画
ここが弱いと、計画書は通りません。
制度融資での注意点(信用保証協会)
制度融資は公庫よりも
✔ 財務内容
✔ 税務申告内容
がより厳密に見られます。
特に注意すべきこと
① 税金の未納
→ 一発アウトです。
② 役員貸付金
→ 経営管理に疑義を持たれます。
③ 売上の急変動
→ 粉飾を疑われるケースあり。
数字の整合性が極めて重要です。
よくある失敗パターン
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1店舗目の利益が実は出ていない
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設備投資過多でキャッシュ不足
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人材不足で既存店が崩れる
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事業計画が甘い
2店舗目で倒れるケースは本当に多いです。
「攻めの出店」が「守りの破綻」にならない設計が必要です。
融資成功率を上げる具体策
① 事前に資金繰りシミュレーション
3年分は必須。
② 出店前に既存店を磨く
利益率改善は最大の説得材料。
③ 専門家と計画書を作る
金融機関目線のロジックで構成すること。
行政書士法人テンポートができること
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公庫融資サポート
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制度融資事前診断
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事業計画書作成
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金融機関提出資料整備
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資金調達戦略設計
2店舗目は「勝負所」です。
正しく設計すれば、拡大は武器になります。
誤れば、資金ショートの入り口です。
まとめ
✔ 2店舗目は創業融資より厳しい
✔ 利益体質と返済能力が最重要
✔ 計画の論理性が成否を分ける
「なんとなく拡大」は危険です。
出店前に一度、数字を精密に見直してみませんか?
