はじめに
農業経営では、
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ハウス新設
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トラクター・ドローン導入
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加工施設整備
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法人化・規模拡大
など、多額の資金が必要になります。
ここで重要なのが
補助金と日本政策金融公庫(公庫)融資の併用設計です。
しかし、
「補助金があるから安心」
「融資はあとで考える」
この発想は危険です。
併用設計の基本ロジック
① 補助金は“後払い”
原則、立替払いが必要です。
つまり、
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先に支払う資金
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入金までのつなぎ資金
が必要になります。
👉 ここで融資が活きます。
② 融資は“返済が前提”
補助金は返済不要ですが、融資は当然返済義務があります。
したがって、
補助金ありきで返済計画を組むのは危険。
融資審査では
「補助金がなくても成立するか?」
を必ず見られます。
成功する併用パターン
パターン① 設備投資型
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ハウス新設:2,000万円
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補助金:1,000万円
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融資:1,500万円(つなぎ含む)
ポイントは、
✔ 補助金入金前提の資金繰り表
✔ 補助対象外経費の整理
✔ 消費税還付タイミングの確認
資金ショートはここで起きます。
パターン② 規模拡大型(法人化)
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運転資金の増加
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人件費増
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出荷量増加
この場合、
補助金は“設備支援”
融資は“運転資金安定化”
という役割分担が理想です。
公庫が見る併用審査ポイント
① 補助金の採択可能性
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過去の採択実績
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事業の具体性
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加点要素
採択率が低い補助金を前提にしていると評価は下がります。
② キャッシュフロー設計
金融機関が見るのはここです。
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補助金入金時期
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返済開始時期
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据置期間の設定
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DSCR
数字の整合性がすべて。
③ 自己資金比率
補助金があっても、
自己資金ゼロは評価が下がります。
目安は総投資額の10〜20%。
よくある失敗例
❌ 補助金不採択で計画崩壊
❌ 補助金入金前に資金ショート
❌ 設備はあるが販路が弱い
❌ 過剰投資で返済圧迫
農業は天候リスクもあります。
攻めすぎは危険です。
実務上の設計ステップ
Step1 総投資額の整理
Step2 補助対象・対象外の分類
Step3 補助金スケジュール確認
Step4 融資金額の最適化
Step5 3〜5年資金繰り表作成
ここまでやって初めて「戦略」です。
まとめ
農業経営において、
✔ 補助金は資金圧縮
✔ 融資は成長加速
✔ キャッシュフロー設計が生命線
この三位一体が成功の鍵です。
感覚ではなく、設計で勝ちましょう。
行政書士法人テンポートでは、
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まで一貫対応しています。
